トランプ大統領・アメリカ大統領選

IBMのCEO Ginny Romettyがトランプに公開書簡(オープンレター)を送ったら、社員が辞めた話

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IBM社員のオープンレターは実は人工知能のWatsonが書いたものだった!

なんてオチがついたらとっても面白いと思うんですけど、
ちゃんと人間が書いたようですね。

 

さて、IBM CEOのGinny Romettyさんが

トランプに公開書簡(オープンレター)を送りました。

 

大統領に選出された人が、
オープンレターを受け取るのは至って普通のことです。

2009年にオバマ大統領が誕生したときも、
多くのオープンレターが送られています。

 

www.ibm.com

 

批判されるような酷い内容だったのか?

そんなことはありません。

自分の国で大統領戦を勝ち抜いた人に対して
お祝いすることは、特に問題ないでしょう。

多分に社交辞令が含まれると思います。

 

Ginni Romettyの手紙の簡単なまとめ

1.Creating ”New Collar”Jobs-新しいタイプの人材づくり

・必ずしも4年制大学の卒業生を必要としていない

職業訓練で得られるスキルのほうが優位に働く場合もある

 

IBMは、
サイバーセキュリティ・データサイエンス・人工知能・コグニティブビジネス
で、新しい役割を担える人材を作り出し、採用している

・国策で支援があればそういう人材をもっと多く作り出せる

・アメリカで必要とされている”New collar IT Jobs”を創出するため協力しましょう!

 

2.Building Intelligent, Secure Infrastructure-知的で安全なインフラづくり

・アメリカで大々的に、スマートなインフラを作ろう

・IoT とAIを活用したインフラに投資をすることで開発が進み性能が向上する

 

3.Healthcare: Applying Lessons form Private Sector Experience-ヘルスケア

IBMの健康に関する取り組みは、会社が行うものとして、アメリカで最大規模

・2009年にも9千億ドルの医療費を削減するための15の方策を提案している

・データ分析の活用も案として含んでいる

 

4.Using Data to Fight Government Waste and Inefficiency:データを予算の無駄と非効率の排除に活用する

・データ分析を活用することで、政府は無駄で非効率な支出を1兆ドル以上削減できる

 

Bringing Money Home to Invest in America:

・アメリカ企業が生み出した何億ドルもの利益は、家計ではなく古臭い仕組みの税制に吸い上げられている

・税制の改善により、企業の従業員教育や研究開発への投資が増える。

 

5.Taking Care of Our Veterans-With the World’s Best Technology-退役軍人へのケア

Watsonの活用により、退役軍人に最高のケアを提供する

 

IBMはトランプと手を取り合って、アメリカ社会を良くしていく

IBMはアメリカにルーツがある。

投資し、雇用し、会社の再発明を続けている。

50以上の拠点をアメリカ国内に持ち、
過去5年の中で昨年が最も雇用を増やした。

また、175以上もの国で事業を行っている。

 

以上のアイデアはあなた(トランプ)の掲げる公約と合致して、
アメリカ社会を良くするために協力できることを願ってやまない。

 

これに対する従業員Elizabeth Woodの反応の簡単なまとめ

An Open Letter to My Boss, IBM CEO Ms. Ginni Rometty

 

IBMでこの地位につくまで一生懸命働いてきた。
しかし私は、これ以上、現場のことを無視するような組織で働くことはできない。

トランプは黒人や南アメリカ人、ユダヤ人、ムスリムやLGBTQといったマイノリティのコミュニティに敵対するような暴言を吐いた。

あなたは、Fortune500に数えられる企業の女性CEOとして、
狭い世界にいる。

あなたが今いる世界の常識が一般人の世界とずれていることに気付いてない。

どうしてトランプの暴言や、行動が、
許容できないほどひどいものだと表明しないのか?

しかも、そのマイノリティたちは日々IBMを支えて懸命に働いている。

彼らなしにIBMの発展はない。

 

あなた(CEO)が、自分のスタッフを保護し、また従業員へオーブンレターに関する説明責任を果たすと、信じている。

 

基本的には、暴言を吐くトランプと協業するなんてなんで言った?という感じ

このElizabeth Woodのオープンレターの主張の根本は、
半トランプのデモなどで指摘されている部分とほとんど一緒です。

トランプの暴言を取り上げて、大統領の資質に欠ける、
そんな大統領と協働するとはどういうことか、
というスタンスで書かれています。

 

トランプが大統領になり、その政策提言のオープンレターを送ったことが原因で会社を辞める、というのは、イマイチ理解ができませんが・・・・

女性従業員の正義感に理屈はあるのか?

今回の大統領選は史上最低の戦いと言われるくらいには、
候補が嫌われていました。

 

暴言王トランプ VS 売国奴ヒラリーです。

 

この対比なら、流石に暴言王の方がましなんじゃないか、
という気すらします。

しかも、大統領就任が決まった後のトランプは、
マイノリティの権利も認め、
前科のある不法移民以外は、処遇を検討し直すという軟化っぷりです。

 

しかもアメリカの議会に閣僚の人事権があることから、
実際トランプの自由にできることも一定の制限が加わります。

 

といったことを考えたのではなく、
実際に大企業で築いてきたキャリアをかなぐり捨ててまで、
反対意見を述べる女性が現れるような、
ひどい大統領がトランプ、というキャンペーンの一環なのではないか、
という気すらします。

 

まとめ

こんな極端な人が全てではないと思いますが、
アンチトランプ勢は手を変え品を変え、
トランプに協力する人達に対する攻撃を繰り返していくのかもしれません。

Ginni Romettyさんは、CEOとしてIBMへ利益誘導するために
当たり前の行動を取ったに過ぎないと、個人的には思います。

(英語力不足により、訳の間違っているところがあったらごめんなさい。
ご指摘いただいたら修正します。)

 

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