維新の会が人工透析の炎上商法で有名な長谷川豊氏を擁立するらしい
長谷川豊氏、維新から出馬へ 会見で人工透析ブログ釈明:朝日新聞デジタル
「はっきり言う」のと、「ヒステリック」は違う。
少なくとも、長谷川豊氏は、「人工透析」の件で意味不明なほど強烈に、ヒステリックに人工透析患者を攻撃した。
<最初のタイトル>
■(9月19日)
<改変版>
長谷川豊氏は、世の中の反応が激しかったので、ブログの記事タイトルを変更しました。なぜ最初からこのタイトルにしなかったのでしょうか?
全文表示 | 長谷川豊氏、「人工透析」ブログの「真意」語る 全腎協の謝罪要求は「断固拒否」 : J-CASTニュース
「殺せ」タイトルは「多くの人に拡散してほしくて付けた」
「一人でも多くの人に拡散してほしくて付けたのですが、やはりこれは非難が来て当然。タイトルだけ見て誤読されることも、悪用されることも予測しきれなかったのは完全に僕のミスです。いつもどおり『長谷川またふざけたこと言ってるよ』って拡散してもらおうと思ったら、多くの人に迷惑をかけてしまった」
過激なタイトルをつけることによって、拡散を狙った、そう言うことです。
確かに、人工透析の問題は、週刊現代でも話題になっています。もちろん、炎上狙いの品性に欠けるタイトルは付いていませんが。
人工透析をしたい人にとって、日本は『幸せな国』といえるかもしれません。透析には月40万円ほど費用がかかりますが、患者負担は1万〜2万円で済む。国が1人あたり年間500万円近く負担してくれるわけです。
日本は透析大国で、現在約32万人もの透析患者がおり、年間5000人のペースで増加中だ。患者数の伸びは高齢化のスピードとほぼ一致しており、2025年まで伸び続けると予測されている。
この記事は、9月10日の週刊現代の記事に基づいています。そして、長谷川氏がブログを投稿したのは9月19日。この記事を基にしている、と言われても不思議ではないですね。(なんせ、この方は他人のブログをパクった人ですから。http://archive.is/Lusqy#selection-191.0-191.9)
人工透析は確かに、わかりやすい問題ではある
週刊現代の記事からわかることは、1.6兆毎年医療費が人工透析に消えている、と言うことです。
年間5000人のペースで増加しているのであれば、250億円ずつ毎年増えている、と。
1.6兆円から考えると、もはや誤差ですね。250億円を誤差と思えるのがおかしな話ですよ。
長谷川豊と維新の会を焼き殺さねば日本が滅亡する – 狐の王国
上記のブログでは、長谷川氏の論に対して、以下のような指摘をしています。
<長谷川氏のブログの問題について>
- 数字をろくにみてないこと
- 健康は個人の努力で実現できると思ってること
<透析患者にかかる費用が大きいと言う指摘について>
まずここが間違いである。人工透析は1人あたり月に40万円ほどかかるのだが、透析患者数は32万448人である。
つまりおおよそ年間1億5千万円ほどの医療費が使われてることになる。日本で国が負担してる医療費はおよそ40兆円である。1%にも満たないわずかな部分を「中でも非常に高い」と言えるだろうか。計算間違えてた。1兆5000億円くらいですね。やけに少ないと思ったら40万を40として計算しちゃってた。どのみち本当にごく一部の話なのは間違いない。おまけに税金で負担してる分はそのうち16兆円である。残りは保険料と患者の自己負担だ。
上記のブログでは、1.6兆円を大した割合ではないと書いています。
1.6兆円を大した金額でない、と言える感性はなかなかのものだと思います。
最初の計算ミスのせいでしょうか。
・医療費全体が40兆円であり、うち税金の負担が約4割の16兆であること。
・うち、1.6兆が人工透析の税金負担額であること。
上記2点がごく一部の問題とされてしまっています。
ちなみに以下のポイントも忘れてはいけません。
・医療費全体が40兆円であり、うち保険料の割合は約49%の19.8兆
税金も、保険料も、社会で負担しているものです。
いざとなった時のために備えて払う、と言う性質のものですが、要は働いている人が病人を支える仕組みです。
さて、人工透析だけで、国家予算の2%である1.6兆円を消費している、と言う事実をどう見るか、ですね。
平成28年度一般会計予算(平成28年3月29日成立)の概要 : 財務省
*ちなみに、文科省の予算は全部で5.3兆
http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2016/01/08/1365887_1.pdf(平成28年度文部科学関係予算(案)のポイントより)
例えば、文科省の予算が7兆円になったら、教育はかなり充実できそうですね。
怠惰・意志薄弱・カロリー過剰な食習慣による肥満は、まず、本人にとって害悪
イスラエルにあるワイツマン科学研究所のERAN ELINAV氏によると、肥満と糖尿病は「人類史上極めて有害な2つの流行病」だそうです。
肥満も、糖尿病も生活習慣病(成人病だった時代もありました。子供の罹患率が増え、名称が変わりましたね)です。(肥満を病気と普通は言いませんが。)
どちらも共通して言えることは、急になることは少ない、と言うことです。
カロリー摂取過剰が積み重なり、肥満になります。
(私も、不摂生がたたり、体脂肪率24%まで行きました。今は18%ですが。)
で、この状態、本人は幸せなんでしょうか?
幸せにたくさん食べても、肥満になって結局病気になるのであれば、不幸ですね。
その結果、医療費を大量消費するのであれば、周りにも不幸を撒き散らしています。
日常は栄養を考えて、週1とか、月1にカロリーを気にせず贅沢をする。その習慣づけで、特に病気にならずに退職を迎える。これは、良いことではないですか?
ストレスで暴飲暴食をしてしまうのは、そう言う職場環境が許容されるのが悪いのであって、医療費をどう負担するか、とは別問題ですね。(同じ厚生労働省の管轄ですが。)
「未病」や「予防」は非常に大事。QOLにも幸福度にも両方関わる
ホリエモンが、胃がん予防のための、ピロリ菌検査プロジェクトをしていたのは記憶に新しいところです。
堀江貴文氏を嫌いな人は多いでしょうが、予防医療普及協会を設立し活動を進めていることは大いに評価するべきことではないでしょうか。
病気になる前に、病気を防げたら、体への負担をなくせるばかりか、個人が支払う医療費も、国が負担する医療費も、どちらも大幅に減らすことができます。
病気の利用法や薬の開発に大きな投資がなされているのと同じように、
いや、それ以上に、これからは「予防医療」に、
もっと多くの医療機関、民間企業、国が取り組むべきだと私たちは考えました。
こういった普及活動をしている人がいたとしても、毎年の健康診断で悪い数字が出てきていたとしても、生活習慣を変えない人、と言うのは一定数います。
高尿酸血症でも、7以下は正常値、8以下は生活習慣の改善により正常値を目指す、8以上は投薬を検討、と、段階があります。
毎年の健康診断で変化が起きた時には、実は結構やばいのです。すでにね。
だって、正常値抜けちゃってるんだから。そのままいると病気になるよ、ってことなんだから。(確率的に、病気にならない人も、そりゃいますよ。確率の問題ですからね。)
その時は改善しても、しばらくしたら、元どおり、なんて言うのは意味がないんですよ。なので、ちゃんと定期的に検査をして、習慣を変えられるように頑張りましょうね。
その方が、自分の人生楽しく送れると思いますよ。
と言う制度設計にした方が建設的だと思いますよ。
じゃ、今透析している人が、医療負担重すぎるから死ね、と言うのは明らかに行き過ぎで極端で、人道に反していると思いますので、そう言うことを炎上ついでに言っちゃうような性根の人は、ちょっと政治家にはならんで欲しいですね。
ま、なったところで何ができるわけでもないでしょうが。一人で法律変えられるわけでもないし。
まとめ
病気になりたくてなってる人はいない、と言うが、病気になりやすい生活が好きな人がいるのも事実。病気になりたく無くて頑張っている人が病気になったのなら、それは間違いなく助けてあげたい。
健康診断の結果を踏まえた習慣変更は大事。病気に対しても、安全率は高めの意識づけが、結局ストレスを無くせると思うんだけどなぁ。
【沈黙の現代病】人工透析にならないための腎臓病驚き予防・対策法 | 健康生活
ちなみにこの話題、肥満レベル、生活習慣に注意しましょう、の人なら、筋トレは正義。
健康のための情報も、探せばタダで手に入る。