仕事

生産性を高めるためには、方法論のPDCAを回すことが大事

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

生産性が低い、と言われる人は、作業のみに時間を費やし、方法論を磨かない

f:id:kamotak:20170805123636p:plain

ビジネスプロセスにおいて、PDCAサイクルの重要性が散々語られています。

でも、大事なことは、PDCAサイクルにすら、PDCAサイクルを回す、「方法論を定期的に磨くこと」だということは、重要性の割に強調されていることが少ないように思います。

 

PDCAについては、Amazonを検索しても書籍がたくさん出てくるし、ネット検索しても、たくさんの記事がありますね。

でも、それだけ語られているのにも関わらず、生産性が低い、無駄が多いと感じるのは「方法論のPDCA」を回している人が案外少ない、というのが実態だからではないでしょうか?

 

もちろんやっている人もいます。なので、やっている人と、やっていない人の差が恐ろしくついてしまう、格差を生み出している、ということではないかと思います。

 

*ちなみに、マクロな労働生産性に関しては、景気循環がよくならない限り、限られたパイの食い合いになるので、どう頑張っても上げられないです。どこかが頑張って生産性を上げて、儲けを拡大すると、どこかがしぼむ、そういう構造です。今回は、もっとミクロな、会社内の個人とか、会社の組織とかそういうものがテーマです。

 

考える前に手を動かせ、という精神論も根強い

いわゆる体育会系なんかに多い傾向だと思いますが、
「石の上にも三年だ!3年間手を動かし続けろ、そうすると、何か見えてくる!」

的な精神論って、まだまだ横行していますね。

 

もともといいこと言っているに、これだけ悪い方向に使われてしまうことわざも珍しいと思いますが、どうでしょう?

 

PDCAをどうやって回しているのか?

おそらく仕事のPDCAを回す時には以下のようなフローが一般的なのではないでしょうか。

 

P:企画する(思いついたことをそれっぽく)

D:やってみる

C:データをみる

A:反省する(何が良かった、悪かった)

 

これのフローって、PDCAを提唱している人たちが言っているのとは若干異なっているのですが、PDCAを回そう、と言ってやることって、大体こういう感じじゃないでしょうか?

 

いつもこんな感じだな、と思う人は、ぜひ改善することをオススメします。

 

PDCA in PDCAを続けることで、じわじわ効いてくる

f:id:kamotak:20170805123636p:plain

PDCAを回す時には、PDCAそれぞれの項目についても、PDCAを回すことが大事です。

これは毎回やると時間がかかって効率が悪くなる時もあるので、適当なタイミングで実施するのがいいと思います。ただ、毎回やるとじわじわ効いて来ます。

 

P:企画する

=>どうアイデアを発想して絞り込むか

D:やってみる

=>マニュアルをどう作るか、どうやってミスを減らすか

C:データを見て反省する

=>どういうデータを使って、行動の改善に生かすのか。

A:改善してやってみる

=>各フローの何をどう計測して改善するのか

 

のように、各項目でさらに考えるべき項目を上げ、それについてのPDCAを回すのです。

 

明日からできるPDCA in PDCA

まずは大きなPDCAの流れを書きましょう

P:販売計画を立てる

D:計画通りに販売してみる

C:計画と実際の誤差がどのように発生したか分析する

A:計画を修正して実行する

 

次にそれぞれの項目についても深掘りします。

P:販売計画を立てる

 P:販売計画を考える手順を考える。使うフレームワークを設定する。

 D:計画を立てる

 C:計画の立て方が客観的か、具体的か、抜け漏れがないかを確認する。

   フレームワークが妥当かを確認する。

 A:客観性のなかったところ、具体的でないところ、確認の必要なところを追加して、適切なフレームワークを組み合わせて実施する。

D:計画通りに販売してみる

 P:実行計画を立てる

 D:実行する

 C:実行計画が妥当だったかを確認する

 A:修正して実行する

C:計画と実際の誤差がどのように発生したか分析する

 P:分析計画を立てる。分析に使うデータ、フレームワークを考える。

 D:分析し、改善するべき行動を抽出する。

 C:分析が妥当かどうかを考える

 A:修正して分析を行う

A:計画を修正して実行する

 P:改善した実行計画を立てる

 D:実行する

 C:改善が妥当だったかを確認する

 A:修正して実行する

 

4+4×4 のPDCA in PDCAを回すと人の1回のPDCAで5倍成長できる

見ての通り、PDCA in PDCAを回すと、PDCAサイクルが5種類現れます。

ということは、単純に1回のPDCA in PDCAで5回PDCAサイクルを回すことになるので、PDCAの使い方に5倍の速さで習熟できます。

しかもPDCAどの項目も考えるべきことが違っていることから、多様なPDCA運用経験となるのです。

 

もちろん、サイクルが増えたため、1つ作るのに時間がかかるようになった、と最初は感じるかもしれません。

 

しかし、これも時間設定と行動フローでどうにかなります。PDCA in PDCAPDCAを回すんです!笑

 

PDCA in PDCAのように、内容が細分化される前の段階では、正しいかどうかを「悩む時間」というのが相当量発生します。

 

しかも、何度回しても、PDCAそれぞれの精度が上がりにくい、というおまけつきです。せっかくPDCAサイクルを使っているのに、「石の上にも三年」の精神論と一緒では勿体無いですよね?

 

仕事を効率化したい、自分のやりたいことをより多く、大きくできるようになりたい、という人は、ぜひPDCAの見直しをして見てください。

 

<PDCAのおすすめ参考書籍>  
鬼速PDCA

鬼速PDCA

 

 

<行動を加速するトレーニングのおすすめ参考書籍>
ゼロ秒思考[行動編]―――即断即決、即実行のトレーニング

ゼロ秒思考[行動編]―――即断即決、即実行のトレーニング

 

 

*おしまい*