トランプ政権には、ドラゴンスレイヤーとパンダハガーがどちらもいる
ドラゴンスレイヤーと、パンダハガーは、中国に対する政策スタンスの違いによります。
要は、
・中国に対して厳しい = ドラゴンスレイヤー
・中国に甘い = パンダハガー
です。
中国の側から見ると、アメリカ政権は、だいたい最初は中国に対して厳しく、経済的利益を提供していくと、甘くなっていくそうです。
つまり、買収や利益供与すればいいってことですね。
では、経営者として経済色が非常に強いドナルド・トランプ大統領はどうでしょうか?
中国企業の投資により、アメリカの雇用が増え、中国に対する輸出が増えることで、アメリカの貿易赤字が解消したら、トランプも中国には融和的になるかもしれませんね。
副大統領マイク・ペンスのインディアナ州は、中国がお得意さん
インディアナ州は、日本語のホームページがあります。
日本企業もたくさん進出していますし、留学生も多いからです。
では、中国についてはどうでしょうか?
Indiana | US China Business Council
専用のホームページまではありませんでしたが、決して無視できないお得意さんであることがわかるデータです。
Growth in Indiana Exports, 2006 – 2015China is Indiana’s second largest services export marketGrowth in Goods Exports to China: 178%Growth in Goods Exports to Rest of World: 48%Growth in Services Exports to China: 485%Growth in Services Exports to Rest of World: 74%
商品の輸出は、カナダ、メキシコに次いで第3位。
ちなみに日本は5位です。
サービスの輸出は、アイルランドに次いで2位。
これも日本は5位です。
輸出品の上位に占めるのはいずれも工業製品。
インディアナ州は製造業が強いので、中国の製造業が進出してくると、経済的に良い関係が築けるでしょう。
日本も中国も、軍事的な安全がアメリカのスタンスにかかっている国です。
日本は日米安保がないと自国すら守れません。
中国は、アメリカが強硬姿勢に出ると、「核心的利益」を得られません。
(そのぶん中国の周辺国は安心ですが。)
つまり、アメリカをどっちに引っ張れるか、というのはとても重要なポイントです。
安倍首相とトランプ大統領の個人的関係はうまく行っており、非常に親密な会談が出来たことは、日本にとっては一歩リードでしょう。
GPIFがアメリカのインフラ投資を行うことも、国内では批判が巻き起こりました。
これも、投資を行うことで、日米関係が強固になることを避けたい人たちがいる、という可能性があります。
インフラ投資は別にアメリカに資金を献上するわけではないので・・・
果たして、今後の動きはどうなるでしょうか。
米中首脳会談に注目です。