日本のメディアの海外支部は、2人くらいしかいない
アメリカ大統領選挙は日本で、
ほとんどヒラリー・クリントン寄りの報道しかありませんでした。
その結果、ドナルド・トランプが勝つなんてことは全く予想もつかず、
裏側では大混乱だったようです。
その原因は何か、というと、
海外支社の特派員が2人くらいで、後は現地採用の事務スタッフだから、
だそうです。
流石に2人で、選挙状況の分析をしよう、
なんていうのは不可能でしょうね。
状況として、
NewYork Timesとか、Washington Post、CNNなどの報道内容を
天下り的に流してしまうのは、
ヒラリー・クリントンを盲目的に応援している、
というわけでもなんでもなく、
単純にそれくらいしかできるリソースがないから、
ということなんですね。
テレビ局や新聞の現場で働いている人は、
仕事内容に対して、少ない人数で、
過酷に働いているのが、よくバラエティのネタなんかにもなっています。
人手がなくて、突発的に英語のできない人が翻訳するとどういうことが起こるか?
まさに「LOVE trumps hate」の誤訳ですね。
「トランプ嫌い」だとtrumpsに三単現のsがついている理由と
Trumpと大文字になっていないのが説明できないのですが、、、
ちなみに、Google Translateの答え。
LOVE trumps hate.
=>LOVEは嫌いです。Love trumps hate.
=>ラブトランプが嫌い。Love trump hate.
=>ラブトランプが嫌い。
Google先生に頼って
=>ラブトランプってなんだ?トランプのことか?
ってなって、
「トランプが嫌い」
という訳に行き着いたのではないかと思います。
何れにせよ残念ですね。
ちなみにALC先生はtrumpにどんな訳をつけているかというと?
http://eow.alc.co.jp/search?q=trump&ref=sa
【1他動】
・~に切り札[奥の手]を出す
・〔切り札・奥の手を出して〕~に勝つ、~より勝る、~をしのぐ
なので、人間が辞書を引けば、防げた誤訳なんでしょう。
でも、きっとそんな時間もなく焦ってテロップをつけたんじゃないかと思います。
テレビですからね。
トランプ陣営の動きは、アメリカの保守系メディアが追っていた
アメリカのメディアがどういうスタンスなのか、
というのは、Wikipediaに載っています。
Media bias in the United States – Wikipedia
NewYork TimesやWashington Post、CNNは
「Liberal Bias」のメディアなんですね。
日本で言えば、朝日新聞なんかはコチラ側っぽいですね。
では、その反対は?
Conservative Biasのメディアというのがあります。
Wall Street Journalがコチラ側ですが、
それ以外はなかなか名前を聞くこともないのではないでしょうか?
日本で言えば産経新聞に当たると思います。
ちなみに、「マスコミが報じないトランプ台頭の秘密」の江崎さんは、
Breitbert News Networkを読んでいれば、
トランプ陣営の動きはほとんどわかった、と言っていました。
【11月16日配信】アメリカ大統領選挙トランプ勝利!「かしわもちの反省~なぜ日本のマスコミは間違えたのか?」江崎道朗・小野義典【チャンネルくらら】
結局、海外で報道されている内容を日本で知るには英語が必要
Wall street journalなんかは、日本語でも配信していますが、
Breitbart News Networkレベルになると、英語でしか配信していません。
となると、やはりなるべく偏りなく、
一方的にならないような情報の得方をするためには、
英語で情報にアクセスするしかなさそうです。
今の世の中、洋書もKindleで簡単に手に入るので、
思考の幅も広がりますしね。