生まれながらにして罪を背負うというのは誰にとっても嫌なこと
だから、生まれによって差別してはいけませんよ。
この点に反対するのはなかなか難しい、というかそうそうできないでしょう。
そういった意味で、LGBTのような自分でコントロールできない、先天性のものを持っている人を蔑むような態度はいけません。
一人の人間として尊重すべきです。
一昔前まで、そのような人に対する差別意識というのは横行していました。
なので、年長者の中には差別意識があるのが自然、という人もまだまだ多くいるでしょう。それはある意味しょうがないことでもあります。人間の習慣というのはなかなか変わりません。
考え方に関するもの、つまり思考習慣は、新しい習慣にするまでに6ヶ月ほどかかるそうです。
中道系のメディアはブライトバートをどう見ているか?
ブライトバートを取り上げると、必ずオルタライト、という話が出てきますので、どのようなポジションのメディアかを確認しましょう。
このサイトは、メディアのバイアスを判定しているサイトです。
(ただ、FOX Newsすら情報の信頼性がない、としているので、どちらかというとリベラル寄りの運営をされているのかな、という気はしますが。)
このサイトではThe Economistは中道とされています。
さらに、The Economist自体はどういっているかというと、”True Progressivism”真の進歩主義を目指し、右も左も取り上げる中道メディアを目指しているそうです。
The economistと言えば、イギリスの歴史ある保守系雑誌ということで、その信頼性は問題ないでしょう。
ちなみに、MBFCによると、同じイギリスのThe Guardianは左寄りの中道だそうです。
オルタライトのブライトバート、リベラルのハフィントンポストが似た者同士
The Economistは、ブライトバートに関して、紙版だと”Looking on the Breitbart side”、Web版だと”Breitbart New pushes deeper into Europe”と、少々タイトルを変えて同じ記事を出しています。
その中で、ブライトバートの編集者Milo Yiannopoulosが語ったのが以下の通りです。
Milo Yiannopoulos, an editor at Breitbart, explained after Mr Trump’s victory that half of voters are “repulsed by the Lena Dunham, Black Lives Matter, third-wave feminist, communist, ‘kill-all-white-men’ politics of the progressive left.” Breitbart saw it coming a while ago, he added.
つまり、トランプに投票した人は、「白人男性を殺さんばかりの政治」に嫌気がさした人たちだ、ということです。
白人男性は、
白人 vs 黒人でも、男性 vs 女性でも、どちらでも強者の側にいます。
それもそのはず、アメリカを主導してきたのはWASP(White Angro-Saxon Protestant)でした。アングロサクソンで、プロテスタントを信仰する人、それも男性です。
だから、プロテスタント(を含むキリスト教)の対極として、イスラムというのが注目されています。
リベラルメディアが、トランプの7カ国90日の入国制限で、”Muslim Majority Country(ムスリムが多数派の国)”といい、イスラム教を前面に押し出しているのは、「多数派」に対するものです。
事実は、オバマと同様にテロリスト輸出国の疑惑が強い国の国民を制限したので、宗教は関係ありません。
Trump’s executive order also expressly relies on an Obama-era provision of the immigration law, Section 1187(a)(12), which governs the Visa Waiver Program. This statute empowers the executive branch to waive the documentation requirements for certain aliens. In it, Congress itself expressly discriminates based on country of origin.
さて、The economistの同じ記事で、リベラルのハフィントンポストが最も近いライバル、とされています。
During that time its closest rival, the liberal Huffington Post, lagged by nearly 2m clicks and shares.
ちなみに、ハフィントンポストには、いわゆる”Muslim Ban”についてこんな記事が投稿されています。
この記事は最後に
”Ban Bannon not Muslim”というパネルの写真で幕を閉じています。
ちなみに、記事内でバノンに言及するところはありません。
なぜ、あえてこの1枚を選んだのか、その意図について、考えさせられますね。
まとめ:理由もなく叩かれ続ければ、いずれ反発する
この構図が、マイノリティの叫びでもあり、現在はサイレントマジョリティの叫びでもあります。
ただ、このサイレントマジョリティと同じカテゴリにいながら、マイノリティサイドに立っているように見せることで、常に叩く側に身を置いている勢力があることも忘れてはいけないでしょう。
第二次世界大戦の時は、ナチスドイツ・ムッソリーニイタリア・大日本帝国に気を取られ、共産主義勢力が拡大しました。
これはウェデマイヤー回顧録に詳しいことが書いてあります。
第二次大戦に勝者なし〈上〉ウェデマイヤー回想録 (講談社学術文庫)
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「バブルが弾け」、「失われた20年」を過ごし、周辺諸国の侵略をみすみす許し、拉致された国民を取り返せない、弱い国家であることを喧伝され続けてきた日本人が、多少国家主義に振れたり、「日本SUGEE!」系のTV、本に反応したりするのも、叩かれ続けてきた反動ではないでしょうか。
(事実、現存する世界最古の国ですし、植民地支配も受けたことがありません。数々の独自の文化があることはまぎれも無い事実です。)
(とは言え、そろそろ落ち着いてもいいんじゃ無いかと思いますが。さすがに食傷気味です。もっと建設的な話はできないのでしょうか・・・)
人には承認欲求というのが根源的欲求としてある。というのが、有名な心理学者アドラーの弁です。
そこを毀損しないよう、マイノリティもマジョリティも、共存する社会を作れるように社会が動くと良いですね。
そしてこんな授業はそれに大きく反しているでしょう。気にくわない奴は殺していい、って教育ですから。