【体験談】5年住んでわかった、シェアハウスの恋愛事情
テラスハウスの流行で一気に認知度が上がったシェアハウス。
テラスハウスは「恋愛リアリティ番組」なので、出演者の恋愛模様が中心に描かれています。
果たして、実際のシェアハウスの恋愛事情は?というと、テラスハウスほどではないとも言えますし、テラスハウス以上のこともあります。
5年以上シェアハウスに住んできてわかった、シェアハウスの恋愛事情をざっくばらんに解説します。
なお、友人同士のでマンションの一室を借りるタイプの「ルームシェア」については住んだことがないのでわかりません。
私の言うシェアハウスは、「管理会社が入った、20人以上の中・大型物件」です。
シェアハウスは気持ち悪い?
シェアハウスは他人と同じ家で暮らすことになることから、潔癖症の人には向きません。
ただし、水回りや共有スペースが腐臭を放つなんてことはほとんどありません。
原則的に共有スペースを次の3つのことができていれば、快適に暮らせます、
「使い終わったら片付ける」
「使ったものは元の位置に戻す」
「水回りは使い終わったら拭く」
これ、日常生活で割と当たり前ですよね?逆にこれもできない、という人はシェアハウスに向いていないかもしれません。
逆に、大型の物件になるほど、「トイレ掃除」「キッチン掃除」など水回りに清掃業者が入る確率が上がります。そのため、きれいに保たれている事が多いです。気になる人は実際に内覧して実物を見てみてください。
逆にこのあたりの日常的な振る舞いが付き合う前にわかる、という意味では恋愛の線引がうまくできる環境なのかもしれません。
シェアハウスで恋愛はあるの?
結論から言えば、恋愛はあります。
片思いで終わるものもあれば、両思いになるものもあります。シェアハウス内でカップルができて、結婚まで行った、という人も私の友人だけで、10組はくだらないです。
その反面、5年住んでても結婚してない人(私のこと)もいるので、シェアハウスに住んだら結婚するか、というとそんなこともないです。いや、私だけじゃないんですよ笑
ちなみに、シェアハウス内で「恋愛相談」をして、シェアハウス外の人と付き合ってゴールインしたケースもあります。
また、男を見る目がない女の子に相談されて、「マッチングアプリ」を使って出会いをサポートしたこともあります。
結局「シェアハウス内という選択肢」ができるだけで、普通と変わりません。大学の同期とか、サークルのメンバー、とか、そういう感じです。ただ、何もしないよりは自然な出会いが増えるのも事実です。友達連れてきたりもしますからね。
ちなみに、テラスハウスと違って、「恋愛前提で入居していない」ので、あんなにサクサクカップルはできません。
「婚活シェアハウス」として一時話題になった「オークハウスのソーシャルレジデンス蒲田」。260人住んでるので出会いは豊富です。しかし、婚活イベントが開かれるわけではありません。
シェアハウスは距離感が近いので「単純接触効果」は確実にある
会ったり、会話をした回数が多いほど相手に好感を持つ、「単純接触効果」というのが心理学にあります。
しかし、生活リズムが異なっており、一緒に夕飯を囲む、家族団らんみたいなものはありません。
生活リズムが一致した人たちが仲良くなっていくケースもあれば、考えが合って仲良くなるケースもあります。
この辺は様々なので一概に傾向は言えませんが、会社の同僚よりは仲良くなりやすいイメージです。
仕事の部分がなく、プライベートの付き合いなので。
イベントやパーティなど仲良くなるきっかけは豊富
住人が入れ替わる時のウェルカム・フェアウェルパーティーや、季節のお花見、キャンプなど、やろうと思ったらいくらでもハウス内でイベントを立てられます。
あるいは、勉強会や、仕事の相談会など特に制限はありません。機密情報の注意くらいです。
そうやって、多様な関わり方ができる環境なので、仲良くなるきっかけも豊富です。
普段忙しくて会う機会も少ないけど気になっている人、なんかは、こういうタイミングで距離を近づけることができます。あるいは、交流を広げることもできます。
恋愛脳、恋愛体質の人たちは動きが活発
常に恋愛をしていたい、とか、恋愛関係にとても敏感な「恋愛脳」の人たちは、大人数で住んでいると一定数います。
ちょっと仲良さそうな男女がいると、うわさ話をしてみたり、気を使ってくっつけようとしてきたり、おせっかいを焼くのは大抵このタイプです。
また、付き合ったり別れたりをしがちです。男女ともに明確なアプローチをしていく傾向にあります。恋愛脳の人たちは、割と素直に恋愛脳と言ってくるので、判別は簡単です。
メンヘラ男女には要注意
恋愛脳にメンヘラが加わると若干厄介です。自己肯定感が低く、自信なさげな男女を励ましてあげると、懐かれることはママあります。
特に、仕事の悩みなどを相談することもあるシェアハウス内だとなおさらです。
下手に受け容れると、あとから有る事無い事言いふらされることもあり、居づらくなります。
判別は難しい面もありますが、この手の男女は「押したら行けそう」と思ったとしても行かないほうが無難です。その後きちんと付き合うのなら、良好な関係が築けるでしょう。
時折現れる、OBOG夫婦
長く運営されているシェアハウスで、コミュニティづくりをしているところは、「OBOG(過去の住人)」が訪問してくることがあります。
この人達はシェアハウス内で恋愛をして、結婚をした人たちなので、当然シェアハウスない恋愛に前向きですし、いい印象を持っています。
そのため、訪問したOBOG夫婦が、シェアハウス内恋愛を勧めて、実際にうまくいくケースも出てきます。
とはいえ、そんなに頻繁に来るわけでもなく、話としてはその場で終わります。うまくいく人たちは、すでに恋愛要素があって、後押しされた、くらいのものでしょう。
たまに管理人が恋愛推奨していたり、逆に恋愛を毛嫌いしているケースもありますが、このあたりは対して影響していないようです。
恋愛観の違う人と恋愛相談がしやすい
シェアハウスに住む人達は、特に同じ趣味を持っているわけではありません。コンセプトの明確なハウスであれば、一定の方向性は出てきますが。
中型、大型のシェアハウスであれば、自分とは違う恋愛観を持ってきた人と仲良くなる機会もまた増えてきます。例えば、職場の先輩に恋愛相談はし辛いけど、家でならできる、というケースも多いでしょう。
そうしたタイミングでは、シェアハウスの持つ多様性がうまく働きます。仮に似たような価値観だったとしても、自分のことか、近くにいる他人のことかで、客観性は大きく異なります。
特に、「必要以上に自分に都合よく解釈してしまう」「必要以上にネガティブにとらえてしまう」など、考え方の癖もわかるかもしれません。
人間、自分のことを客観視するのは非常に難しいので、近くに相談できる人がいたら、それはとても良い環境です。そして、シェアハウスは結構そういう相手を作りやすいんじゃないかと思います。
シェアハウス内恋愛のメリット
同棲と違って、二人で過ごす時間以外もあります。そのため、ストレスが溜まりにくいそうです。
お互いの交友関係もわかりやすいので、信頼関係は続けやすいです。
一緒にご飯を作って食べる
タイミングを合わせて一緒にご飯を食べることも、一緒にご飯を作って食べることも簡単です。同じ家に住んでいるので。
しかも、シェアハウスのキッチンは普通の一人暮らしよりはるかに充実しています。そのため、どちらかが料理を得意だと、存分に力を振るえます。
帰り道が一緒
外でご飯を食べて、彼女の帰り道が心配・・・ということにはなりません。帰りまで一緒ですから。
部屋を自由に行き来できる
別の部屋に住んでいる場合は、お互いの部屋を自由に行き来できます。他の家に行くより遥かに楽です。雨の心配もいりません。
理解者が周りにいるから、ケンカを収めやすい
売り言葉に買い言葉で、思ってもいないひどいことを言い合ってしまった、なんてことも、付き合っているとありえます。
お互いの様子がおかしいな、というのを察して、仲の良いシェアメイトが話を別々に聞いて、仲裁してくれることもあります。あるいは、謝りたい時のきっかけづくりをしてもらうなど、協力者が間近にいるというのは心強いです。
電話する必要がない。直接会えばいいので
悩みを電話で相談した時に、つい感極まってしまう、ということもあるでしょう。悩みを聞いている側としては、近くで慰めてあげたい、と思うものです。
車を走らせて、彼女の家まで行く、なんてできたらかっこいいですが、世の中層も行きませんよね?
シェアハウス内なら、そもそも電話するまでもなく、直接話せます。電話して感極まった場合も、相手の部屋に訪ねていけば慰められます。
シェアハウス内恋愛のデメリット
一度良い雰囲気になったけど、次第にやっぱ違うな・・・と思った場合。普通なら徐々に距離をおいて、最後に話をして整理する、というのが一般的かと思います。あるいは、徐々にフェードアウトして自然消滅を狙う人もいるかも知れません。
シェアハウス内である限り、これはかなり難しいです。ふとした時に相手は近くにいますので。
このデメリットは、大型物件であるほど薄くなります。共有スペースのサイズなどは、物件の大きさに比例します。そのため、単純にお互いの距離を取りやすくなるのです。場所によってはキッチンやリビングが2つ以上あるところもありますし。
シェアハウス内で距離を置く方法?
引きこもる、外に出る、時間をずらすしかありません。
最近共有スペースで見かけなくなったな、と思ったら、別れていたカップルも数多く見てきました。
大体片方は普通にしていて、片方を見かけなくなります。別れたあとも両方共有スペースに普通にいるカップルはかなり稀です。
結局、どちらかが引っ越すケースも多いです。シェアハウスなので、身軽に引っ越せる、というのが要因だと思います。
おしゃべりな人に邪魔される
微妙な距離感で、ほっといてほしい、という時に、「おしゃべりタイプ」にいかに知られずにことを運ぶかは、重要です。おしゃべりタイプがうわさ話をした結果、事実が歪曲され、やりづらくなった、ということもありました。
情報の管理は、距離感が近いほど大事です。
そういう人に限って、茶化したり、撹乱したりして来るのでタチが悪いです。
同じ人に同時にアプローチする
一人の女性を複数の男性が奪い合う・・・
一人の男性を複数の女性が奪い合う・・・
ということもたまにあります。
男性同士の牽制しあい、女性同士の争い、いずれにせよ、争う人たちのキャラクターに寄っては、かなり空気が悪くなります。
敵認識した瞬間に攻撃的になる人達が一定数いますので。そうなったら、周りでできることは、攻撃的な人をなだめること、その状況にならないように工夫すること、くらいです。
うまくいかない場合は、共有スペースから人が減る、オープンなイベントが減る、という事態になります。
異性の友だちに相談しづらくなる
私は異性は友だちになれる派なので、住んでみるまでわからなかったのですが、、、
異性の男友達、女友達とたまたま共有スペースに一緒になって、二人でご飯を食べている、というのが許せない人たちがいました。
そのため、親友と思っていても、相談がしづらくなるという場合もあるかもしれません。
シェアハウス内恋愛のコツと注意点
コツなんて1つです。「きちんと相手に向き合いましょう」
適当に遊ぼうと思うと、人間関係がかなり崩れます。遊んだあなたが悪者になります、というか悪者です。
関係を解消するときも、キチンと話し合って納得してもらう、とか、けじめを付けて引っ越すとか、そういう覚悟をしたほうが円滑です。
1つのコミュニティに二人も三人も同時に相手を作ると、大変こじれるし、コミュニティの存続にも関わる、というのはわかりますよね?
シェアハウスも同じです。きちんと相手と向き合い、周囲からも見守られる関係を作っている限りにおいては、楽しい生活ができるはずです。きちんと向かい合った結果別れてしまったとしても、やっぱり周囲も受け入れてくれます。
2人の関係であって、周りは関係ない、と思う人もいるかもしれません。実際そのとおりです。
でも、それだけで住まないのも人間関係、コミュニティの話ですよね。
まとめ:出会いがないと悩むなら、シェアハウスは1つの選択肢
家と会社の往復で出会いがない、と悩むくらいなら、シェアハウスに飛び込んでみるのは悪くないです。
絶対的に視野が広がりますし、同性・同世代の出会いの場に行く仲間も見つけやすいです。
あるいは、ハウス内のイベントや、日常生活の中で気になる人ができる、というのも楽しいです。
必ずしもうまくいくわけではありませんが、生活に彩りを加えてくれるのは間違いないです。
・シェアハウス内で出会う
・シェアハウスの友達と出会いの場に行く
・シェアハウスに住みつつ、出会いを探す
色々なパターンが考えられます。いずれにせよ、出会いがない、という状態は比較的簡単に打開できます。
実際に住むかどうかは別にして、ちょっとでも気になる、という人は一度内覧に行ってみるといいでしょう。
物件数や物件規模が多様なので、オークハウスがおすすめです。いくつか覗いてみるとより具体的にイメージがつくかと思います。私も過去住んだ5件のシェアハウスのうち4件がオークハウスです。
はじめての一人暮らしでシェアハウスという人も、一人暮らしからシェアハウスに引っ越しという人がほとんどです。逆に、シェアハウスを複数行ったり来たりする人は珍しいです笑
なので、これまで住んだことがないから怖いな、という人も、安心して内覧してみてください。特に営業電話がガンガンかかってくるということもなく、メールが1,2回送られてくる程度です。
雰囲気を見て、実際に住むかどうかを決めるのはあなたです。流される必要もありません。
ただ、世界がちょっと広がることだけは保証できます。